掲載日 : [2015-09-09] 照会数 : 9003
<韓中首脳合意>韓日中首脳会議早期に…韓国で来月末にも
[ 2日に北京の人民大会堂で開かれた韓中首脳会談で握手する朴槿恵大統領と習近平国家主席 ]
「6者会談」推進でも一致
朴槿恵大統領と習近平中国国家主席は、2日に北京で行われた韓中首脳会談で、3年以上中断されている韓中日3カ国首脳会議について「10月末か11月初めを含め、それぞれが都合の良い時期に韓国で開催する」ことで意見が一致した。日本政府も、この時期での開催に応じる方針を両国に伝えており、開催に向け、3カ国の政府による実務調整が本格的に進む。3カ国首脳会議が開かれれば、まだ一度も行われていない朴大統領と安倍晋三首相との韓日首脳会談の開催も自然な流れとなり、冷え込んだ韓日関係を改善する活路にもなるとみられる。
朴大統領と習主席はこの日、首脳会談と昼食会を合わせて1時間40分ほど韓半島および東北アジア情勢、両国の懸案をめぐり踏み込んだ対話を交わした。朴大統領と習主席の首脳会談は今回が6回目。
青瓦台によると、両首脳は「3カ国の協力体制を東北アジアの平和と安定、繁栄のための協力の枠組みとして維持発展させなければならない」との認識で一致し、韓中日首脳会議開催に合意した。
会談では韓中関係、韓半島情勢のほか、韓中日3カ国の協力を含む東北アジアおよび国際問題などについて意見を交換した。朴大統領は会談の冒頭発言で、最近の北韓による挑発と8月25日の南北合意に伴う韓半島の緊張緩和について、「中国が緊張の解消に向け、韓国と緊密に疎通しながら建設的な役割を果たしたことに感謝する」と述べた。
両首脳は韓半島情勢に関し、「各国は韓半島の非核化という目標を堅持し、意味ある6者会談の早期再開と積極的な進展のために努力しなければならない」という認識で一致。「9・19共同声明(05年9月の6者会談)と国連安保理関連決議が忠実に履行されるべき」とし、「(韓半島の)緊張を高めるいかなる行動にも反対する」という立場を明らかにした。国連安保理決議には北韓の追加の核実験および弾道ミサイル発射禁止などが含まれている。
また、両首脳は「8・25南北合意」に関して、「韓半島の緊張状態が南北協議を通じて緩和されたことを評価し、合意が行動で履行され、韓半島信頼プロセスが加速することを希望する」と強調した。
ちなみに、3カ国首脳会議は、1999年にフィリピンで行われた東南アジア諸国連合と韓中日の首脳会談(ASEANプラス3)をきっかけに行われるようになり、08年からは3カ国持ち回りで5回行われた。だが、韓日、中日関係の悪化により、12年5月の北京での会議を最後に中断している。
(2015.9.9 民団新聞)