セッションにはG7のほか韓国など4カ国の招待国の首脳が出席した。
文大統領はワクチンの公平なアクセス確保のためには早期のワクチン供給拡大が必要と強調。「韓国がバイオ医薬品生産能力に基づき、グローバルワクチンハブ(拠点)の役割を果たせる」として、「米国だけでなく、他のG7ともワクチンパートナーシップを模索できる」と述べた。文大統領は先月下旬に開かれたバイデン米大統領との首脳会談で、「韓米グローバルワクチンパートナーシップ」の構築に合意した。
また、昨年12月に発足した「北東アジア防疫・保健協力体」をはじめ、保健分野でのデジタル技術活用など、新型コロナウイルスの克服に向けた韓国の経験と取り組みを紹介した。
さらに、首脳会議の第3セッションでは、2050年に炭素中立(カーボンニュートラル)を実現する目標を改めて表明し、行動計画を説明した。
文大統領はセッションで最初に発言した。韓国青瓦台(大統領府)は韓国が先月、グリーン成長とグローバルゴールズ2030のためのパートナーシップ(P4G)首脳会議(P4Gソウルサミット)を開催するなど、気候変動対応に主導的に取り組んできたことを評価した結果だと説明した。
文大統領は30年の温室効果ガス削減目標(NDC)を引き上げ、今年11月に英国で開かれる第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で発表する方針を改めて示した。
また、気候変動対応や持続可能な発展に向けた民間の参加拡大の必要性を強調した。
一方、第2セッションでは韓国の民主化の経験や開かれた社会に向けた取り組みを紹介し、人種差別や過激主義などの脅威に一層強力に対応する必要があると呼び掛け、開放された経済体制が重要だと強調した。
青瓦台によると、出席者は自由で公正な貿易と開放経済の促進が重要との認識で一致。開かれた社会の恩恵を受けられるよう協力するとの内容を盛り込んだ声明を採択した。
【聯合ニュース】
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https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210613000200882?section=news
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