掲載日 : [21-08-20] 照会数 : 8334
【高校野球】京都国際、投手戦制し3回戦へ
[ 2回裏に4番の中川がホームランを放つ ]
第103回全国高等学校野球選手権大会は19日、阪神甲子園球場で第6日を迎え、第3試合で京都国際高校(李隆男理事長、朴慶洙校長)が前橋育英(群馬)と対戦。緊迫した投手戦となった好ゲームは、京都国際がホームランの1点を守りきって前橋育英に1対0で勝ち、ことしのセンバツに続いての初戦突破で3回戦に進んだ。
京都国際の先発は、左のエース、森下瑠大投手。初回、四球や守備のミスなどが重なり、1死満塁のピンチを背負ったが、後続から連続三振を奪い、無失点で乗り切った。対する前橋育英のエース、外丸東真投手も三者凡退の立ち上がりを見せた。
試合が動いたのは、2回だ。森下が2回を圧巻の投球で前のイニングから5者連続三振を奪うと、その裏、4番の中川勇斗が甘く入ったスライダーを左翼席へ運び、大会第10号のソロ本塁打で先制点を挙げた。
その後は、両先発が安定した投球を続け、投手戦が続いた。京都国際・森下は、切れのあるスライダーと力のあるストレートでコーナーを突き、最後まで前橋育英打線を寄せ付けず、球数130球の熱投で4安打10奪三振の完封勝利を収めた。
勝利した京都国際の次戦は、23日の第1試合で二松学舎大付(東東京)と対戦する。
◆甲子園に再び韓国語の校歌
NHKのテレビ中継では、京都国際高校の校歌が2回と試合終了後にハングルと日本語訳をテロップで併記されて紹介。今春センバツに出場した際と同様の措置が取られた。
この日は第1試合が1回戦、第2試合から2回戦に入る予定だったが、雨のため第1試合がノーゲーム、第2試合が中止となり、雨がおさまった午後3時に第3試合が始まった。
本来、13日が初戦だったが、連日の雨天順延が続き、6日の間隔を開けての試合だった。
京都国際高校の小牧憲継監督は「4番の中川選手がホームランを打ち、チームもよくまとめてくれた」とし、森下投手については「試合の間隔が開き、本調子ではありませんでしたが丁寧にしっかりと投げてくれた。打線でもっと点を取れるよう修正すべき点を考えながら、森下を楽にさせたい」と話していた。