掲載日 : [2019-03-06] 照会数 : 6248
「釜山でおでんを食べよう」訪韓客誘致へキャンペーン
新製品「ピリ辛ヌードル」発表
【大阪】釜山を代表するグルメ「釜山おでん」の試食イベントが2月23、24の両日、大阪市生野区「コリアンタウン」であった。観光プロモーション「釜山へ行こう!」の一環。駐日釜山貿易事務所と釜山観光公社大阪広報事務所、大阪で韓国食品を開発・販売している徳山物産が共同主催した。
釜山おでんは韓国で「オムッ」と呼ばれ、文字通り練り物が中心。小麦粉とデンプンに魚のすり身を混ぜた練り物のちくわや平天などを長い串に刺して煮込んだものが一般的。こうしたノーマルな練り物以外に唐辛子やケンニッ(えごまの葉)、餅、ウズラの卵、レンコン入りのものも売られている。今回は参加した韓国企業が小麦粉の代わりに明太子を混ぜてつくった新製品「ピリ辛ヌードル」を発表した。
ネットを見て駆け付けたという40代の女性は、おでん串を手に「もちっとしていてとても美味しい」と語った。自転車で買い物に来た30代の夫婦は「味付けもよくて、いくらでも食べられる」と笑顔を見せた。
観光公社大阪広報事務所の呉貞姫所長は「今回のイベントは初めての試み。同胞がたくさん住んでいるコリアンタウンで少しでも釜山おでんと観光の良さを知ってもらえたら」と話していた。また、駐日釜山貿易事務所の柳勝子所長も釜山おでんを片手に「おいしいですよ」と呼びかけていた。
100年の歴史誇る
釜山はおでんの一大産地。クオリティーの高さで知られ、加工品の約7割はソウルなど別の地域で消費されている。歴史をたどれば、近代の釜山開港とともに1920年代の初めには市場で売られていたとされる。その後、日本から練り物の製法や加工機械を導入するなどして発展してきた。
(2019.03.06 民団新聞)