掲載日 : [2018-06-13] 照会数 : 6101
同胞社会の課題学ぶ…婦人会大研修始まる<40周年>
[ 青森県で開かれた在日大韓民国婦人会東北地協の大研修会 ]
【青森】在日本大韓民国婦人会(朴善岳中央本部会長)の2018年度大研修会が5日の東北地協から始った。青森県平川市で開かれた婦人会東北地協の大研修会には7地方本部の幹部ら100余人が参加した。今年で40周年を迎えた婦人会の恒例事業の開会に当たり、朴会長は「私たち在日同胞は、平昌五輪で誠金を支援しただけでなく、南北選手団を応援し、五輪成功に尽力した。南北韓の熱い思いが首脳会談につながり、『板門店宣言』をもたらした。この研修での学習を通じ、民団、韓人会とともに安定した在日社会構築のために活動していこう」と強調した。
金定子常任顧問は「在日人権擁護セミナーの性格をもつこの研修で、ヘイトスピーチなど在日同胞を取り巻く人権状況を把握し、婦人会として問題解決に取り組もう」と激励した。民団中央本部の李根茁副団長(人権擁護委員会委員長)は「レイシストによる3日の川崎市でのヘイト集会は、市民らの力で阻止した。中心になったのは子どもを守ろうとするオモニだ」と述べた上で、「次世代育成、在日同胞社会の大統合など、力を合わせて当面課題を解決していこう」との呂健二団長の祝辞を代読した。
開会式には、民団青森県本部の趙重憲団長、全大悟監察委員長、林大鎬副団長のほか、朴容民駐仙台総領事、白眞勲国会議員が参席した。
6日の講義では、日韓交流祭り協会の権鎔大事務局長が、韓国生活体験を経た在日2世の視点から韓日の違いについて自著『あなたは本当に韓国を知ってる?』を引用し語った。日本人の心配性と和を大切にする協調性、韓国人のケンチャナヨ精神と自己主張の激しさなどを対比し「在日はそれぞれのいい部分を取り入れよう」と強調した。大研修は全国7ブロックで開催される。
(2018.06.13 民団新聞)