掲載日 : [2018-06-27] 照会数 : 5157
『人権白書』講演会、民団宮城が来月開催…「家族関係登録」診断も
【宮城】民団宮城県本部(金政郁団長)は、7月12日と30日の2日間に分けて『在日コリアンの人権白書』講演会を本部6F大ホールで開催する。12時15分開始。参加者には11時半から昼食が無料提供される。
初回の12日は、殷勇基弁護士による「在日コリアンの人権‐法的地位と国籍」、張界満弁護士による「過去の差別実態と民団の権益擁護運動」、次の30日は、崔聖植行政書士による「外登法改正運動と新しい在留管理制度」、孫成吉生活局長による「地方参政権獲得運動と歴史教科書問題」をテーマにした講義が各60分ずつ行われる。
『人権白書』は中央本部の人権擁護委員会(李根茁委員長)が昨年1年間かけて執筆し、今年2月に発刊された書籍。白書というネーミングだが、行政や研究所などが出す専門的な年次報告書ではなく、誰もが読める高校生レベルの内容にまとめられている。
中央本部の今年度方針の一つとして、この『人権白書』を活用した執筆者による講座が掲げられていたが、全国で最初に宮城県本部で実施されることになった。
宮城では現在、参加者を募集しており、申し込みは事務局(022・263・6961)まで。締め切りは7月5日。
両日とも講演会後の14時半から16時までの間、生活相談センターによる「家族関係登録(旧戸籍制度)」診断の場が設けられている。これは、相続や出生が近づいてからあわてることのないよう、今のうちに自分や家族の家族関係登録簿の内容を確認してみようというキャンペーンの一環として行われるもの。診断と相談には、県本部の専門相談員とともに各講師も対応する。
また、大阪府本部でも『人権白書』の講演会が7月29日と11月に予定されている。
(2018.06.27 民団新聞)