掲載日 : [2017-11-29] 照会数 : 5340
<半導体>三星電子世界1位に…インテルの牙城崩す
三星電子が1993年から24年間、半導体市場で1位を守り続けてきたインテルの牙城を崩し、市場占有率1位に上り詰めた。
21日、市場調査機関のICインサイ)によると、三星電子の今年の半導体売上げは656億㌦で、インテルの610億㌦を抜いて1位に上がる見通しだ。三星電子は半導体市場シェア(純粋ファウンドリを除く)も15%を記録し、インテル(13・9%)を1・1%ポイントほど上回ると予測されている。
「インテルインサイド」で有名なPCのCPUを前面に出して、93年に半導体市場1位に立った後、長年守ってきたインテルの牙城がついに崩れた。
三星電子は93年当時、半導体の売上げはインテルの半分にも満たない31億㌦で、業界7位だった。しかしDRAM(随時読み出し書き込み半導体メモリー)とNAND型(不揮発性記憶素子)フラッシュメモリーなどのメモリー半導体を前面に出して、テキサス・インスツルメンツ、東芝、モトローラなどを順番に追い抜き、06年にはインテルに次いで2位に上った。昨年までは、インテルよりも売上げが127億㌦ほど低い2位にとどまったが、今年の第2四半期からDRAMとNAND型フラッシュメモリーの需要の爆発で価格が急騰し、四半期ベースでインテルを超え始めた。第3四半期にはDRAMの営業利益率が62%に達する、驚異的な成果も出した。
今年の三星電子の市場シェア15%は、前年(12・1%)よりも何と2・9%ポイントも高くなった。
インテルはPCと中大型コンピュータ市場で絶対的な強者だったが、スマートフォンとモバイル時代への対応を進めていないため、特段の対策がない限りは徐々に衰退の道を歩むことになると推測されている。
また、韓国のもうひとつの電子メーカー、SKハイニックスも売上げ262億㌦で、三星電子とインテルに続き、第3位を占めると予想される。
今後、三星電子が半導体市場1位を守るためには、メモリー市場だけでなく、システムLSIやファウンドリなどの非メモリー市場でシェアを高めることが肝要だ。また、中国の半導体の台頭をはじめとする後発の激しい挑戦を振り切らなければならないという課題を抱えている。
(2017.11.29 民団新聞)