掲載日 : [2010-07-14] 照会数 : 4988
絵本が開く異文化の扉 「韓国文化体験講座」今年も
[ 大竹聖美さん ]
留学生と原語で読み聞かせ
31日、東京純心女子大学で開催
韓国の絵本が日本で静かな話題を呼んでいる。翻訳や出版コーディネートを通して韓国の絵本を日本に紹介している大竹聖美さん(東京純心女子大学准教授)は、「固有の文化を追求し、民族の伝統や文化への自負心に満ちている」と、その魅力を語る。日本でも「文化の多様性を尊重する子どもたちを育てたい」と昨年から韓国の昔話絵本を読み聞かせする「韓国文化体験講座」を開催している。
大竹さんは日韓児童文学の研究者、翻訳家の立場から、「韓国の絵本を1人でも多くの日本人に紹介することで、その背景にある韓国の文化を共有できれば」と、話している。東京純心女子大学(東京都八王子市)では、日本で翻訳出版されている韓国の絵本はほぼすべて収集している。
日本で初めて韓国の絵本が翻訳出版されたのは国づくりをテーマとした90年の『山になった巨人』(作=リュウ・チェスウ)だった。大竹さんは同書から底知れぬエネルギーを感じたという。「ほかにはどんな絵本があるのだろう」と、99年に日韓文化交流基金訪韓研究員として渡韓。02年、延世大学校大学院で教育学博士学位を取得した。
ソウル滞在中はちょうど絵本ブームの高まりを肌で感じたとき。「どの絵本にも大地から吹き出るようなエネルギーがある。どこかこっけいで、なんでも笑い飛ばして生きる強さを感じた」。日本に帰国すると、お気に入りの韓国の絵本からよりすぐりの10冊を選び、東京のアートン社から翻訳出版した。なかでも、昔話を下敷きに、苦難の歴史に打ち克つ民族の不屈の精神と陰陽五行の宇宙観を表現した『くらやみのくにからきたサプサリ』(作=チョン・スンガク)は一押しだという。
31日に東京純心女子大学で開催する「韓国文化体験講座」では、大竹さん自ら「韓国の昔話と絵本」と題して講義するほか、留学生が昔話絵本を原語で読み聞かせる。
このほか、韓国の地理、歴史、文化、言葉のミニレクチャーも。対象は小学校5・6年生から中学生まで20人。先着順、無料。修了式では「日韓文化交流子ども大使」の賞状が贈られる。
申し込みは28日までに大学事務局(℡042・692・0326)。
(2010.7.14 民団新聞)