掲載日 : [2010-12-01] 照会数 : 4146
「みんだん生活相談センター」相談員韓国研修
在日同胞問題対処へ法曹関係部署と連携
「みんだん生活相談センター」(金昭夫所長)の専門相談員による韓国研修セミナーが11月21日から4日間、ソウル市などで行われた。弁護士、行政書士、税理士、司法書士など16人が参加、韓国の法曹関係部署を訪問し、韓国における各種手続きの手順やシステムなどを視察するとともに、現地専門家と情報交換や交流を深めていくことを確認した。
同センターは在日同胞の税務、法律、相続、戸籍関係など、生活に密着した切実な問題や悩みを解決していくためにと07年7月に開設。相談内容は家族関係登録(旧戸籍整理)、相続問題、在留資格問題に集中した。解決には日本の役所だけでなく、韓国の関係部署での手続きが関わる問題が多い。今回のセミナーはこれまでの相談内容を分析し、韓国での手順やシステムについて正確に把握し、協力関係をつなぐことが大きなねらい。
訪問したのは日本の最高裁判所に当たる大法院をはじめ、家庭法院(家庭裁判所)、ソウル出入国管理事務所、法務部出入国・外国人政策本部、国税庁、大韓法律救助公団、外交通商部と実際の手続きが行われている役所など8カ所。
日本の町役所にあたる洞事務所では、家族登録証明書(旧戸籍)に関する各種手続きについて一つひとつ説明を受けた。また、法務部では最近改正された国籍法関連の説明を受け、特に重国籍問題に関する意見交換を行なった。
国税庁では、遺産相続問題、外交通商部では、韓国政府の在外同胞政策について、家庭法院では協議離婚に関する韓日の制度の違いについて、出入国管理事務所では業務内容や韓国の外国人政策について説明を受けた。
日本の法テラスにあたる大韓法律救助公団では、意見交換をしながら今後、同センターと情報交換や協力関係を培っていくことを約束した。
外交通商部との懇親会の席で李寿尊在外同胞領事審議官は「民団がこのように生活に密着した仕事をもっと多く展開してほしい」と期待を込めながら述べた。
「実務に役立つ」参加の専門相談員
行政書士で社会保険労務士の榎本行雄さんは、「実際の手続きを知り、今後の実務に大いに役立った。また、IT技術を活用した韓国のオンライン化による行政システムには驚いた」と語った。行政書士の高橋保雄さんも「今後、相談者への説明に大きく役立った。また、韓国政府は海外同胞や外国人政策を真剣に考えており、韓国が一層身近に感じた」と述べている。
崔聖植さん(行政書士)は「特に外交部のコリアングローバルネットワーク構想を聞き、在日同胞とみんだんセンターの国際的役割の重要性を考えさせられた」と気を引き締めていた。
金昭夫所長は「今回のセミナーで多くのことを学び、協力関係を広げることができた。今後も定期的に行いたい」と話している。
(2010.12.1 民団新聞)