【兵庫】兵庫県(井戸敏三知事)からの10年度「のじぎく賞」がこのほど、在日2世団員の弘利さん(57、神戸市長田区)に贈られた。この賞は県民の身近な善行を称えるもの。
県によれば、さんは02年、地震で被害を被ったイラン北西部に赴き、自費で小学校を建設して寄贈した。04年の中越大地震の際には、新潟県の旧山古志村に住み着き、復興支援に携わった。山古志村の地場産業である錦鯉を阪神大震災で被災した体験を持つ神戸市内の小学校に贈るなどの住民どうしの交流は、現在も継続している。
さんは自らも、阪神大震災で被災した体験を持つ。「自治会の運動など、長年にわたって活動している人が対象だが、今回、こういった賞をもらい、とてもありがたく思っている。これからも継続して支援活動をしていきたい」と語った。
授与式は昨年12月、神戸総合庁舎内で行われ、県の山内康弘神戸県民局局長から賞状と記念品が手渡された。
(2011.1.26 民団新聞)