200人が発表 大阪市立中川小
【大阪】大阪市立中川小学校(五十川昌宏校長、生野区)が民族学級開設から60周年を迎え、2月18日、同校講堂で記念式典とお祝いの発表会を開いた。民団大阪本部と大阪市教育委員会から関係者多数が出席した。
まず、民族学級で学ぶ1年生から6年生までの児童200人余りが舞台に立ち、開式を宣言。日本語と韓国語で「U&I」を元気に合唱した。続いて「三面太鼓」(4年生)、「ソゴチュム」(2年生)、「プンムルノリ」(6年生)などを披露すると、教職員も民族講師の洪佑恭さんを先頭に20人余りで迫力あふれるサムルノリを演奏した。観覧の全校児童は、大きな拍手を送った。
同校民族学級は50年6月、児童60人を迎えて開設した。現在は韓半島にルーツを持つ200人が学ぶ。07年から日本人児童も民族衣装を着て韓国の遊びや楽器演奏をする「セットンチュッチェ」を1学期に全校で楽しんでいる。
親子ともに学ぶ 大阪市立北中道小
【大阪】大阪市東成区の市立北中道小学校(豊田光校長)も2月5日、民族学級開設60周年を祝う発表会を開いた。韓半島にルーツを持つ1年から6年生までの児童40人余りが、舞台でこれまで学んだ成果を発表すると、初めて見た日本人の児童たちから「みんなすごい」といった感嘆の声が上がった。
タルチュムは1年生が主役を務め、6年生がサジャチュム(獅子踊り)で舞台を盛り上げた。
同校民族学級の創設は1950年。5・6年生を対象にした開級だったが、95年9月から中・低学年へと拡大し、99年9月には1年生も学ぶようになった。この間、一度も途絶えたことがない。
自らも同校民族学級で学んだという保護者は、舞台に立つ我が子を見て涙ぐみながら子ども時代を振り返っていた。
(2011.3.8 民団新聞)