「異文化相互理解事業」の一環
【兵庫】宝塚市における在日同胞の歴史と生活を当時の写真と説明パネルで浮き彫りにした「宝塚市における韓国・朝鮮歴史展」が9日まで、市立中央公民館で開催されている。写真は27点。説明パネルを通じて、在日同胞が町の発展の基礎を築いてきたことを市民に知らせるのが目的。市が「異文化相互理解事業」として企画した。
説明によれば、在日同胞が市内に移り住むようになったのは、解放前のこと。市の中央部を流れる武庫川の危険な改修工事に携わったのがきっかけだった。同川は当時、たびたび氾濫を繰り返していたが、工事が終わってからは市民の安全が保たれている。
企画にかかわった在日2世の金禮坤さんは、「私のアボジも市内の堤防工事に関わった。町の基盤を整備して、住みよい町にした先人の歴史を知ってもらいたかった」と話した。
12日から17日まで開催される市立東公民館会場では60数点の写真が展示される。
問い合わせは宝塚市国際交流協会(℡0797・76・5917)。
(2011.3.8 民団新聞)