掲載日 : [2021-01-27] 照会数 : 5357
韓国戦争参戦のエチオピア支援…在日同胞有志が「友情の会」結成
[ 「日・韓・エチオピア友情の会」李鎔友会長(右)とエチオピア大使 ]
エチオピアに住む韓国戦争参戦者と、貧しさゆえに教育環境に恵まれない子弟たちを支援する市民団体「日・韓・エチオピア友情の会」(李鎔友会長)が今年から本格的な活動を始めた。
エチオピアは韓国戦争の際、国連の呼びかけに応じ、1951年に国連参戦国16カ国の一員として地理的に遠いアフリカから6000人の若者を派遣した。退役軍人は首都アディスアベバに「韓国村」をつくり、集住生活を送っている。
李さんは3年前、商用でエチオピアを訪れた時、「韓国村」があると聞いて同村を訪れた。村では退役軍人がいまも当時の戦争の傷跡を抱え、不遇をかこっていた。李さんは「彼らの崇高な犠牲によって今日の韓国の平和と発展があるのに、韓国人として申し訳ない」との思いから昨年12月に会を立ち上げた。
会員は現在、300人余り。14日には東京・港区の会場にエチオピア連邦民主共和国のカサ・テグレベルハン・カブラヒウォット全権大使を迎え、第1回チャリティーコンサートを開催した。
席上、カサ大使は「韓国とは一緒に戦った『血の兄弟』。日本もエチオピアにとって大切な開発パートナーだ。『友情の会』が3カ国の人々を一つにすることをめざしていることをうれしく思う」と祝辞を述べた。
10月にも第2回コンサートを予定。学校で不足しているコンピューターなどの教育機器を支援することも検討している。
(2021.01.27 民団新聞)