掲載日 : [2021-07-07] 照会数 : 4018
「外国人防災指導チーム」地元商店街で始動…横浜市南消防団
[ 韓国語で呼びかける金正順さん ]
熱中症予防訴える
【神奈川】横浜市南消防団「外国人防災指導チーム」が6月29日、市内南区の横浜橋通商店街で多言語による熱中症予防キャンペーンを実施した。同チームは外国人居住者が多い南区で外国人に対する防災指導や災害時における避難誘導を行うことを目的に今年4月、発足したばかり。これがチームとして事実上の始動となった。
同商店街には生活用品や食料品を中心に130数店舗が軒を連ねている。この日、各店舗が加盟する協同組合事務所前に長さ3・4㍍の横断幕が掲げられ、バナー(広告旗)やA3ポスターなども使って熱中症予防を訴えた。
また、外国人防災指導チームのメンバーは放送設備を使い、4カ国語でこまめな水分補給と冷房・扇風機の適切な使用をアナウンスした。
韓国語を担当したのは南消防団2分団に所属する金正順さん(46、県立高等学校非常勤講師)。アナウンスを終えると同商店街で韓国惣菜を扱う福美高麗人参産業に足を運び、韓国語のチラシを手渡した。
横浜市消防局南消防署の佐藤茂雄副署長は「南区は市内で3番目に外国籍住民が多い。なかでも横浜橋通商店街はさまざまな方が多く集まる場所であり、商店街と連携することで、誰にでも分かりやすく伝わる熱中症予防広報をめざした」と話した。キャンペーンは9月末日まで。
(2021.07.07 民団新聞)