掲載日 : [2021-08-04] 照会数 : 3890
韓・中・日の友好誓う…相模湖ダム建設 殉職者悼み献花
[ 献花する民団神奈川と横浜総領事館関係者 ]
【神奈川】相模湖・ダム建設で殉職した韓国人と中国人との友好と交流、平和を誓う第43回合同追悼会(同実行委員会主催)が7月25日、ダムを見下ろす高台にある県立相模湖交流センター内「アートギャラリー」で営まれた。駐横浜大韓民国総領事館(尹喜粲総領事)と民団神奈川本部(李順載団長)から関係者合わせて20人が参列した。
コロナ感染拡大防止に鑑み、各界の追悼辞や地元小中学校の児童・生徒たちのパフォーマンス、3民族4団体による伝統芸能公演などは中止となり、昨年に続く縮小実施の「献花追悼」となった。駐横浜総領事館からは金在斗領事が参列。李団長をはじめとする民団、婦人会関係者とともに流木モニュメントの前に設けられた献花台にひまわりの花を捧げた。
相模湖は1940~47年に建設された人造湖。日本各地からの労働者・勤労学徒のほか韓半島から徴用された同胞や中国軍兵士の捕虜ら約360万人が従事。これまで明らかになっている殉職・殉難者83人のうち、韓国人は17人と推定されている。会場となった相模湖交流センターにはかつて「朝鮮人収容所」が建てられ、熊谷組が直接管理していた。
今年は41年の工事着手から80年の節目となる。
(2021.08.04 民団新聞)