掲載日 : [2021-11-10] 照会数 : 3799
「木浦のオモニ」偲ぶ…田内千鶴子生誕地で献花式
[ 碑に献花する参列者たち(高知市) ]
【高知】韓国の児童養護施設、木浦「共生園」で3000人の孤児を育て、「木浦のオモニ」と慕われた田内千鶴子(韓国名・尹鶴子)さんを偲ぶ献花式が10月31日、生誕地の高知市若松町にある記念碑前で行われた。主催は「高知 田内千鶴子愛の会」。
この日はコロナ禍に配慮し式典そのものを簡素化。韓日の関係者22人が次々に献花し、故人に思いを馳せた。民団高知本部からは朴春子監察委員が参列した。
田内さんは日本統治時代の全羅南道木浦市で1938年、キリスト教伝道師の尹致浩さんと結婚。尹鶴子を名乗り、一緒に共生園で奉仕活動を始めた。63年、日本名で韓国国民勲章「国民章」を受章。受章から5年後の86年に56歳の短い生涯を閉じた。長男の尹基さんは遺志を継ぎ、日本で社会福祉法人「心の家族」を運営している。
(2021.11.10 民団新聞)