掲載日 : [2021-11-10] 照会数 : 4136
「耳塚」の歴史 後世へ…民団関係者らが犠牲者悼む
[ 京都市の「耳(鼻)塚」前で ]
【京都】豊臣秀吉が2度に渡る韓半島侵略(壬辰倭乱1592~1598年)の際に殺りくした同胞の耳や鼻を埋めたとされる「耳(鼻)塚」(京都市東山区)前で5日、慰霊祭が行われた。主催団体の社団法人ギョレオル活動国民運動本部がコロナの影響で来日できなかったため、同国民運動本部の京都支部(尹道心支部長)と一般社団法人日韓伝統文化絆の会が共催した。14回目。
主催団体の尹支部長は「この先も耳鼻塚の歴史、存在を風化することなく、正しく後世へ伝えられることを願って慰霊を行っていく」とあいさつ。
浄土宗称名寺の釋博信住職が念仏を唱え、金一志韓国伝統芸術院が慰霊の舞を捧げた。
来賓を代表して駐大阪総領事館の趙成烈総領事が「歴史の教訓を振り返るとともに、韓日両国の友好親善に未来が開けることを願っている」と慰霊辞を述べた。
慰霊祭は、昨年に続き規模を縮小。民団京都本部の許民九議長、婦人会の金和子常任顧問、民団大阪本部の李元徹団長、婦人会の朴米子会長、同絆の会の王清一顧問ら30人が犠牲者を偲び、献花した。
(2021.11.10 民団新聞)