「敬老の日」の16日を前後して、全国の民団と傘下団体が心づくしのイベントを開いた。お年寄りたちはテーブルいっぱいに並んだキムチや赤飯などを前に、明るい笑顔を見せていた。高齢者人口の増加を反映してか、いまや参加者の年齢は75歳以上が普通。食事が済むとカラオケのマイクを手に懐かしい韓国民謡などを歌い、踊りに興じた。
個別に記念撮影
民団神奈川・川崎支部(柳菊子支団長)は7日、川崎韓国商工会議所(丁好勝会長)、婦人会川崎支部(李未京会長)との合同で、支部会館「民団コミュニティーセンター」に75歳以上の同胞を招き、祝賀会を開いた。60人以上が参加。
婦人会会員らが準備したチャプチェ、蒸し豚肉、キムチ、韓国餅などと温かい肉スープに舌鼓を打ちながら歓談、カラオケに合わせて歌い踊った。プレゼント用にと、写真が趣味の李朱奉さんが参加者一人ひとりの笑顔を撮影した。
民団神奈川・横浜支部(徐玉出支団長)が14日、婦人会(盧在順会長)、青年会(李健司会長)、戸塚分団、金沢分団と共催して、75歳以上を対象に、県本部会館大ホールで開いた祝賀会には約80人が参加。婦人会が準備した韓国料理を中心に歓談、カラオケなどを楽しんだ。
また、青年会が推進中の「ヘイト・スピーチデモの排除を訴える善隣友好精神5万人署名」の呼びかけに応じて署名した。このほか、14日南武支部(申正三支団長)、15日鶴見支部(鄭千壽支団長)でも敬老会が開かれた。
民団西東京本部(徐洪錫団長)は13日、東京・八王子市内の天然温泉施設「やすらぎの湯」に75歳以上のお年寄りを招待。60人が参加した。お風呂から上がると持参した自慢のキムチなどで食事を楽しんだ。
民団静岡本部(金成根団長)は婦人会静岡本部(黄福禮会長)と18日、団員の営む静岡市内の韓国食堂「オモニ」にお年寄り22人を接待。婦人会の黄会長は手作りしたシルトクを振る舞った。また、75歳以上に祝い金が贈られた。
民団宮城本部(田炳樽団長)は13日、同韓国会館で開催。主管の婦人会宮城本部(李京子会長)が、お年寄り40人を手作りの韓国弁当でもてなした。第2部では韓日の歌や音楽が流れるなか、参加者が自慢の歌と踊りに興じた。会場はダンスホールさながらの様相を見せた。
民団岩手本部(金盛義団長)は16日、花巻温泉に75歳以上のお年寄り7人を招いて接待した。この日は民団の「10月マダン」行事も兼ねており、被災地の同胞を含む一般団員18人も加わり、一緒になって「のど自慢大会」を楽しんだ。大会参加者には賞品として韓国のりとおもちが贈られた。
4支部が合同で
民団大阪・西南地区の西淀川(林寅権支団長)、港(南浩鉉支団長)、福島(金貴史支団長)、大正(金石八支団長)の4支部は16日、大阪市内のホテルで合同開催した。150人が参加。大阪本部から鄭鉉権団長もお祝いに駆けつけた。
代表して西淀川の林支団長が「1世の方々が苦労して築き上げた民団を我々は引き継ぎ、次世代につなげていかなければ。本部を筆頭に支部一丸となってがんばっていきたい」とあいさつした。お年寄りたちは中華料理のテーブルを囲みながらお互いの健康を喜び、韓国民謡・パンソリやカラオケを楽しんだ。
民団大阪・布施支部(張守男支団長)は15日、同支部会館に70歳以上のお年寄り150人を迎えた。張支団長が、「7年後の東京オリンピックも一緒に応援できるよう、いつまでも長生きしてください」とあいさつ。同支部のオリニたちがチャンゴの演奏を披露した。
席上、婦人会布施支部の李愛子常任顧問(婦人会中央本部監査)に大使表彰が贈られた。
団員家庭を訪問
民団兵庫・西播支部(辛輝浩支団長)は14日、姫路市内の中華料理店に75歳以上のお年寄り25人を招き、慰労した。
同支部の敬老会開催は久方ぶり。辛支団長が敬老会準備実行委員会をたちあげ、団員宅を戸別訪問してきた成果だ。辛支団長は「敬老会への賛助だけでなく、新しい団員の発掘もできた。来年も盛大に開催できるようにしたい」と話した。民団兵庫本部の車得龍団長が乾杯の音頭をとぅた。
滋賀韓商(李方雨会長)は李会長の就任以来2回目。韓商メンバーのお年寄り12人が大津市の雄琴温泉に集い、歌い、踊りながら交流を深めた。民団滋賀の崔勝甲団長が乾杯の音頭をとった。
民団和歌山本部(権逸団長)は16日、市内の結婚式場を借りて、お年寄りをもてなした。75歳以上の23人が参加。食事を楽しみながらカラオケで自慢ののどを披露した。婦人会和歌山本部(金英子会長)のコーラス部も韓国民謡を披露した。
婦人会岡山本部(辛鐘連会長)の主催する「長寿会」は21日、岡山韓国会館で開催された。お年寄り60人が出席した。アトラクションでは昨年と今年の神戸韓国うたコンテストで連続入賞した林春子さん(岡山市北分団)が、韓国の民謡など懐かしい曲の数々を披露。お年寄りもマイクを握ってカラオケを楽しんだ。
(2013.9.25 民団新聞)