【長野】「コリア市民祭」(同実行委員会主催)が6日、松本市内の民団長野本部会館と隣接する駐車場で開かれ、過去最高の800人でにぎわった。
大ホールでの開会式で民団長野の朴永大団長が、「韓国の文化を通じて市民交流に貢献するのが、地域住民としてのわれわれの願い」とアピールすると、会場から大きな拍手が送られた。
この日のために実行委員会が周到に準備してきたのが、韓国伝統結婚式の再現。モデルには地元の団員が扮し、民団ばかりか婦人会、青商、民団の本国研修に参加した高校生などが一丸となって協力した。
式の前には、NPO長野国際協力センターで韓国語を学ぶ受講生で構成するチャンゴチームが会場を盛り上げた。その演奏は、「練習を始めてからわずか4カ月とは思えない水準の高さ」と民団関係者を驚かせていた。
駐車場内では民団各支部と各傘下団体がそれぞれ韓国食のブースを出店し、その味を競い合った。この結果、午後2時にはどのブースともほぼ完売した。
この日、「韓国、新しい発見」と題して記念講演を行ったNHKテレビハングル講座のチョ・ヒチョル教授は、「韓国でも形骸化しているチャンチを思い出した。皆さんの結束力の固さと優しさを存分に実感できた」とコメントした。
「コリア市民祭」は民団長野の創団60周年を記念して08年から始まった。今年が6回目。駐新潟総領事館から李永龍総領事と李載雄領事が激励に駆けつけた。
(2013.10.16 民団新聞)