脱北者支援民団センター(所長、呂健二民団中央本部副団長)は8日、関東地区在住の脱北者に呼びかけて13年度後半期交流会を行った。参加者は40人。今回は東京の下町の名所をバスと遊覧船で回った。
バスが最初に向かったのが浅草寺境内。ここは木下公勝さん(67、仮名)が北送の直前、高校の修学旅行で石川県から訪れた場所。「大きな提灯が思い出に残っている。当時は未成年で親に従うしかなかったが、(北送で)夢も希望も奪われた。懐かしいやら、悔しいやら、情けないやら」と複雑な胸中を語った。
中国で生まれ、いまは中学2年になった長男を伴って参加した主婦は、両国駅前で一緒にちゃんこのテーブルを囲みながら、「ふだん、みんなとはめったに会えないから、こういう集まりはなんとなくうれしい」と喜びを述べた。
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カラオケ楽しむ
民団に感謝の声も
【大阪】関西地区の13年度後半期交流会は11月30日、親子3世代を含む37人が参加して大阪市内で行われた。食事を終えると一緒になってカラオケを楽しんだ。民団への感謝の言葉も聞かれた。
来年からは交流会の企画と運営を民団大阪で担当することで合意した。
(2013.12.11 民団新聞)