【大阪】コリアボランティア協会(久保麗子代表、生野区)が、生野区内の在日同胞高齢者や障害者などに手作りの和温カイロを配布している。
これは全国から東北の被災地に送られてくる和布に東北の名産である炭を加工した発砲炭を縫い込んだ手作りのエコカイロ。遠赤外線効果で時間がたつとジワッと温かくなる。低温やけどの心配もなく、人間の体温に等しい温度を24時間保つという優れもの。
被災地のお年寄りが内職で製作している。東日本大震災被災地にボランティアを派遣したこともある同協会としても、被災地の「仕事作り」ばかりか生野区のお年寄りの支援にもつなげられると、継続的に購入している。費用は一般からのカンパをあてている。
同協会の震災リーダー、鄭炳薫さんから和温カイロを贈られた在日2世の金静子さん(65、生野区)は、「入れ物の柄も和布なので懐かしさが感じられ、気持ちがおちつく。オモニにプレゼントしたら重宝がっていた」と喜んでいた。
鄭さんは「阪神大震災の教訓として、お年寄りたちには精神的な支えがなにより重要。カイロを配布しながら、お年寄りたちと会話を交わすことで少しでも元気を送りたい」と話した。寒さが厳しくなるこれからは、デイサービスセンターにも配布していく。
同協会(℡06・6717・7301)。カンパは郵便振替00920‐6‐29408、コリアボランティア協会。
(2013.12.11 民団新聞)