掲載日 : [2020-07-29] 照会数 : 7176
相模湖ダム建設殉職者追悼…民団神奈川と総領事館
[ 献花台にひまわりの花を供え黙祷を捧げる ]
【神奈川】第2次大戦中、相模湖・ダム建設に従事し、殉職した韓国人、中国人、日本人を偲ぶ第42回合同追悼会(同実行委員会主催)が26日、相模原市の県立相模湖交流センターで営まれた。今年はコロナ禍のため従来より規模を縮小し、献花追悼のみの実施となった。
センター内「アートギャラリー」に設けられた流木による献花台には午前中から午後3時までに約300人が献花に訪れた。民団神奈川本部からは李順載団長が婦人会関係者や駐横浜総領事館の韓相赫領事らとともにひまわりの花を供えた。
相模湖は日本初の多目的ダムによる人造湖。1940年に起工され、47年に完成した。工事には日本各地から集められた労働者や勤労学徒にとどまらなかった。労働力不足を補うため植民地統治下の韓半島からも強制的に動員し、捕虜としていた中国人も投入。延べ300数十万人が従事した。
「相模湖・ダムの歴史を記録する会」によれば、危険な作業に従事したのは主に韓国人労働者だった。米ぬかなどの食べ物とは思えない粗末な食事を与えられ、賃金の未払いもあったという。
(2020.07.29 民団新聞)