掲載日 : [2020-10-19] 照会数 : 6085
次代の担い手を探せ…民団秋田がアポなし家庭訪問
[ 高齢同胞宅も慰問(右が呉俊煥事務局長) ]
【秋田】民団秋田本部(呉尚俊団長)が「次世代発掘事業」に取り組んでいる。在日2世の高齢化が進むなか、3世世代の担い手を確保するのが狙い。
今年は大館、鹿角を中心とする県北地区に狙いを定め、敬老事業も兼ねて12日から家庭訪問を始めた。若い世代が育っていないのは過疎地共通の悩みだ。呉俊煥事務局長は「本部に座って声をかけるだけでは限界がある」と話す。
訪問はアポなし。直接訪問し、親しくなると次回の民団行事への参加を促し、最後に団員登録をしてもらう。昨年は県南で一定の成果をあげた。
呉事務局長は「会えたら夜に食事でもと声をかけ、人間関係づくりから始める。地ならしに時間がかかり、1、2年のスパンでじっくり取り組まざるをえない」と話す。
呉さん自身、監察委員長を歴任した父親を亡くしたのをきっかけに40代から自然と民団を担う自覚が芽生えたという。
(2020.10.19 民団新聞)