掲載日 : [2020-11-26] 照会数 : 8381
宮城本部は3年連続…集中家庭訪問接点深まる…恒常化も課題
【宮城】民団宮城本部(金政郁団長)は14日から「ネットワークを作ろう!宮城本部家庭訪問活動」を展開した。金団長をはじめ同本部3機関長と役員のほか、婦人会、青年会、石巻支部などの幹部が3人1チームを編成して連日、訪問地区を選定しながら活動した。
初日の14日と15日は中央から李清鍵組織局長ら3人が加勢した。この2日間は総勢19人で117世帯を訪問。63世帯で面談が実現した。この後も18、19日にも実施し、28、29日も予定している。
宮城本部では2年前から毎年、集中活動を展開しており、今年が3回目となる。
宮城本部では2011年の東日本大震災時に、団員だけでなく、民団に未加入の新規定住同胞全世帯を訪問し、安否確認や救援物資の配布、炊き出しなどを展開したことで、団員発掘につながった。3年間、連続して訪問を展開したことで、団員と民団との接点も深くなりつつある。
今回、民団の活動と歴史などを紹介したパンフレットとエコバッグに消毒ジェルのほか、宮城米の「だて正夢」2㌔入りなどを配布した。
「ありがたい」と感謝を示す団員も多かったが移転していた団員宅もあり、活動者からは「やはり訪問で、所在の確認や状況を把握できることはとても意味があり、成果があったと思う」と手応えを感じていた。
一方で大学生や30代の青年とも対面でき、青年会や学生会の活動や母国修学などのプログラムを紹介した。
また、同本部では定期的に広報紙を発刊し団員に配送しているが、「宮城民団の活動などがよくわかり、送ってもらいありがたい」との団員も多く、積極的な案内と広報活動を通じた勧誘の必要性を痛感したという。
金団長は、「年に1度の訪問では、なかなか親しみを感じられない。顔を覚えてもらうには最低年に2~3回訪問する必要がある」とし、「効率よく戦略的に訪問していくことが大切。そのためにも、もっと多くの役員に参加してもらい意識を共有していく事が課題だ」と述べ、家庭訪問活動の恒常化に取り組む意向を示した。
集中家庭訪問は、来月3日から6日まで香川本部でも実施する。
(2020.11.25 民団新聞)