掲載日 : [2020-12-02] 照会数 : 5785
紀州鉱山徴用同胞を追悼…民団三重と三重韓商共催
[ 熊野市紀和町の碑前で営まれた追悼集会の参列者 ]
【三重】第2次大戦中に紀州鉱山に徴用され、亡くなった同胞を追悼する集会が11月22日、熊野市紀和町の碑前で営まれた。主催団体は「三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允・裵相度)の追悼碑を建立する会」と「紀州鉱山の真実を明らかにする会」。民団三重本部(殷慶基団長)と三重韓国商工会議所(兪柄煥会長)からも参加した。
紀州鉱山は石原産業が日本の侵略戦争に必要な銅の大規模採掘のために開発。40年代に入ると労働力不足を補うため、「募集」という名のもと、江原道を中心に少なくとも16次にわたって1350人余りを連行した。紀和町小栗須の慈雲寺本堂に置かれている『紀州鉱業所物故者霊名』などによると、35人の同胞犠牲者の名前が確認できている。
参加者は犠牲者の名前を記した35個の小さな石を一つずつたどり、犠牲者を偲んだ。この後、1926年に旧木本町(現熊野市)で住民の襲撃を受けて亡くなった李基允さん(当時25)と裵相度さん(同29)の追悼碑に献花した。
(2020.12.02 民団新聞)