掲載日 : [2023-06-07] 照会数 : 1367
加唐島で生誕祭 公州市から40人 4年ぶり草の根交流
[ 記念碑前で祭祀を執り行う朴総領事 ]
【佐賀】武寧王ゆかりの加唐島で3日、「生誕祭」が開かれ、モニュメント前で韓日の顕彰団体などが久しぶりの再会を喜びあった。両国の国際交流はコロナ禍で一部中断していた。韓国側の関係者も集う形で開かれたのは4年ぶり。駐福岡総領事館の朴建燦総領事、民団佐賀本部からも朴弘正団長をはじめとする役員10人が参席した。
百済がかつて都をおいた忠清南道公州市からは「公州武寧王ネットワーク協議会」などの関係者40人が訪れ、「まつろ・百済武寧王国際ネットワーク協議会」(宮崎卓会長)をはじめとする島民たちが出迎えた。
両国の草の根民間交流は1999年に市民有志で構成する「武寧王交流鎮西町実行委員会」が公州市での武寧王供養祭に参加したのが始まり。02年から始まった生誕祭には韓国側からも参加。04年には公州市長が加唐島を訪問し、日本側も百済文化祭に参加するようになった。青少年交流も活発に行われている。しかし、コロナ感染拡大により22年までの3年間、韓国側からの訪問が途絶えていた。
日本側ネットワーク協議会の宮崎会長(77、唐津市鎮西町)は「歴史の大きい力が生んだ絆を大事にし、40年、50年と続くよう頑張りたい」と語った。9月の百済文化祭に参加する。
生誕祭の後、朴総領事は記念碑の前で民団関係者らとともに祭祀を執り行った。
名護屋城博物館 記念行事を開催
武寧王没後1500年記念行事が4日、唐津市の佐賀県立名護屋城博物館であった。まつろ・百済武寧王国際ネットワーク協議会が駐福岡総領事館などと共催した。
宗像市郷土文化学習交流館「海の道むなかた館」館長の西谷正さんが「東アジアの中の武寧王陵」と題して基調講演。声楽家の和嶋静代さんが韓日交流をきっかけに生まれた「ニリムセマ」(加唐島の思い出)を参加者と一緒になって合唱した。
このほか、佐賀清和高等学校1年の西悠伽さんが意見発表を行った。
(2023.6.7民団新聞)