職員の実話素材に春川との交流描く
【岐阜】NHK岐阜放送局は開局70周年記念として、韓国・春川市と姉妹都市の岐阜県各務原市職員を主人公にしたドラマ「恋するキムチ」を18日、NHK総合テレビ(中部7県)での放映に続き、3月21日に全国放送する。町おこしの一環として「各務原キムチ」の販売を行っている岐阜県各務原市。ドラマは同市を舞台に、市の観光課に勤める女性が、オリジナルキムチの開発を通じて、交換職員として春川市から派遣された男性職員と、衝突しながらも、次第に心惹かれていくという物語。
ご当地グルメ開発に取り組む市職員の実話を元にしたキムチ奮闘記だ。市役所職員の主人公を貫治谷しほりさんが、韓国から来た交換職員役を人気ダンスボーカルグループ「超新星」のリーダー、ユナクさんが演じる。
各務原市は韓流現象の火付け役となった「冬のソナタ」のロケ地、春川市と03年10月に、民団岐阜県本部(呉俊植団長=当時)がパイプ役となって姉妹提携を結んだ。これを契機に都市おこし事業の一環として「キムチ日本一の都市(まち)研究会」を立ち上げ、「各務原キムチ」を誕生させた経緯がある。同キムチは、春川と各務原の名産である松の実と人参を使っているのが特徴だ。
同市は04年、春川市との姉妹都市提携1周年を記念し、「冬のソナタ」のロケ地として知られる春川・南怡島のメタセコイア並木を再現、また「各務原キムチ鍋」が、全国のご当地グルメが集まる「B‐1グランプリ」で3位となり、全国で知られる存在となった。
「恋するキムチ」は18日19時半〜20時43分(総合テレビ/中部7県)。3月21日13時5分〜14時(総合テレビ/全国)。
(2011.2.9 民団新聞)