金星煥外交通商部長官は16日、日本外務省飯倉公館(東京)で前原誠司外相と会談、北韓核問題で共同歩調を取ることを確認した。金長官は会談後の共同記者会見で、南北関係の改善と北韓核「6者会談」再開問題に関連して、「韓日両国は南北間の真摯な対話を優先し、多様な両者接触を通じ、再開条件を醸成することにした」と明らかにした。
これは両国が前原外相の訪韓時に合意した「先南北対話、後日・北対話」基調を再確認したもの。
両外相は、「北韓が天安艦撃沈および延坪島無差別砲撃に対して真摯な態度を示すべきであり、非核化についてもまず北韓が真摯な態度を具体的な行動をもって示すべきだ」との認識で一致した。
金長官は「先の南北軍事実務会談で北韓側が席を蹴って出て行ったことを遺憾に思う」と述べ、「私たちは開かれた心で本会談開催議題と首席代表のランクを定める問題について議論する。北韓が応じれば会談を再開できるだろう」と強調した。
会談で金長官は、昨年8月の菅総理談話の後続措置である①「朝鮮王室儀軌」など韓半島から搬出された図書の返還②在サハリン韓人支援③韓半島出身の民間人遺骨奉還問題が円満に履行されるよう、日本政府の誠意ある対応を要請。前原外相は積極的に努力すると表明した。
金長官はまた、民団を中心とした在日同胞社会の念願である地方参政権問題に進展があるように日本政府の積極的対応を要請した。
(2011.2.23 民団新聞)