中国代表も表明
韓米両国は、16日のソウルでの外相会談で北韓の核問題に関する6者会談の再開のためには「非核化を議題とする南北協議が先行しなければならない」ということを再確認した。
これに先立ち、6者会談中国側首席代表の武大偉韓半島事務特別代表は11日、北京での金桂冠北韓第1外務次官との会談後の記者会見で「南北が6者会談の首席代表による会談を開くことが非常に重要だとの認識で一致した。その早期実現を望む」と強調している。これまで、「南は核問題の当事者ではない。核は米国と話し合う問題だ」と強弁し、「核問題についての南北会談」を拒んできた北韓の対応に関心が集まっている。
金星煥外交通商部長官とクリントン米国務長官は、16日の会談で、2008年12月以降中断状態にある6者会談の再開に向けて、まず非核化に関する南北対話を先に行い、北韓が非核化に対する具体的で誠意ある行動を示さなければならないとの立場を再確認した。
韓米のこうした立場表明は、6者会談再開を「第1に南北首席代表による会談、第2に北・米会談、第3に6者会談再開」の3段階で進めるべきだとする中国側首席代表の提案への公式な対応だ。
李明博政府は、かねてから「非核化をめぐる南北会談↓6者会談の再開」という道筋を米国とともに示し、北韓に対して「核問題協議の南北会談」を呼びかけてきた。 6者会談韓国首席代表の魏聖洛韓半島平和交渉本部長は12日、「まず南北対話からという中国の考えは歓迎するが、会談のための会談であってはならない。南北首席代表会談や6者会談の開催は手続き的な手段にすぎず、北韓が非核化への誠意を示すことが重要だ」と強調している。
(2011.4.27 民団新聞)