東日本大震災義捐金が韓国の宗教界、サハリンから永住帰国した同胞たちにも広がっている。
総会で募金決議 在日慶南晋州郷友会
在日慶尚南道晋州郷友会(金昭夫会長)の趙忠来顧問と金会長は15日、民団中央対策本部を訪れ、義捐金120万円を鄭進本部長に手渡した。10日、箱根湯本のホテルで開いた同会第47回定期総会席上、会としての義捐金拠出を決め、その場で募金したもの。27人が参加した。
在日同胞には初 韓国の宗教界
韓国国内22個の教派が支援する奉仕団体「韓国教会希望奉仕団」からも18日、義捐金5000万ウォンが民団中央対策本部に届けられた。
韓国の宗教界はこれまで、募金した義捐金を日本の宗教団体に寄託してきた。在日同胞に直接届けたのはこれが初めて。韓国教会希望奉仕団からは代表のキム・サムファン牧師(明星教会)が来団した。
感謝の手紙添え サハリン老人会の集い
韓国に永住帰国したサハリン同胞も各地で募金活動を行い、「全国サハリン永住帰国同胞老人会の集い」(高昌男代表、京畿道安山市)の名前で東京の高木健一弁護士に託していたことがこのほど、分かった。金額は2100万ウォン(日本円で152万6000円)。高木弁護士が14日、日本赤十字社口座に送金した。
菅直人首相にあてた同封の手紙には、サハリン永住帰国者すべてがこの間の日本からの支援に感謝し、日本国民に哀悼の意を表すとともに1日も早い被害回復と復興を願っていることがつづられていた。
(2011.4.27 民団新聞)