【宮城】民団宮城本部は同本部内に設置した「被災者支援対策本部」(李根本部長)の3週間の取り組みを同広報紙(8㌻)で特集した。これは職員がつづった汗と涙の中間報告だ。
同本部職員は震災直後の14日から民団中央対策本部から駆けつけたメンバーとともに激甚被災地区に入り、団員の安否を1人ずつ確認してきた。民団が運んだ支援物資を受け取り、涙を流しながら喜ぶ団員。感謝に満ちた声が紙面の隅々まであふれかえっている。
女川町では夏用のサンダルで震えていた初老の夫人を見て、いたたまれなくなった職員が自ら履いていた靴を脱いで提供した。幸いサイズはぴったりだったという。東松島町の避難所では、団員の希望に応えてキムチを運んだ。白いご飯と味噌汁だけの質素な食事にキムチは最高のおかずになったようだ。
同本部は震災以降、息の長い支援体制をめざして予定していた行事をすべて延期した。李本部長は巻頭の言葉で、「東日本大震災 皆の力で復興へ 今こそ民団力を!」と呼びかけている。
(2011.4.27 民団新聞)