韓食財団(鄭雲天理事長)は1日、東京・四谷の韓国文化院で『韓国レストランガイド東京』の出版記念式を行い、優秀韓国レストランに推薦された34店に対して認定書を授与した。韓食世界化推進の一環で、海外優秀韓国レストラン推薦事業の第1弾。
優秀34店紹介
今回推薦されたのは、64年の老舗を誇る明月館、石焼ビビンバを初めて日本に紹介した清香園、ソルロンタン専門の一龍、高級前沢牛を提供する草の家、家庭料理パイオニアの妻家房、韓国式ホルモン専門の王十里、手作り豆腐が楽しめるシャラ亭、コラーゲン豊富なホルモン料理のテナム、宮中料理を堪能できる松の実など34店で、バラエティに富んでいる。
総208ページのガイド書は日本語、韓国語、英語の3カ国語で記されている。韓国レストランの特徴やメニュー、価格、アクセスなどの情報を写真とともに紹介したほか、韓国料理の歴史や特徴、代表的料理なども収録した。
昨年10月から韓国料理店を対象に申込受付を行い、申請のあった118店の書類審査後、65店の現場審査を実施した。審査員は、韓国側が韓国宮廷料理研究家ら10人、日本側が服部栄養専門学校の服部幸應理事長ら13人。34店の推薦書授与式には、権哲賢駐日大使や民団中央本部の呉公太副団長らが出席した。
鄭雲天理事長は「民団韓食ネット協議会などの協力を得て発行することができたことに感謝する。味、サービス、衛生、伝統性の4点を選定基準として重視した」と述べ、「韓食は発酵食品が基本なので、ヘルシーで栄養のバランスがよい。米国の専門雑誌に世界5大健康食品としてキムチが紹介されたほか、WHO(世界保健機構)も認定している。財団として初事業であるガイド書の発刊を契機に日本で韓食の人気が高まることを期待する」と励ました。
審査員を務めた服部理事長も、「韓国人は野菜の摂取量が1日当たり550グラムと日本人の2倍近く、世界でもトップクラスだ。キムチなどに乳酸菌が多く、栄養のバランスに優れているので、韓食をもっと食べてほしい」と強調した。
優秀レストランに推薦された清香園の張貞子代表(93)は「銀座で60年間、韓国料理店を続けてきたことが評価されてうれしい」と喜んでいた。
韓国料理研究家の鄭大聲さんは「ガイド書の発行は意義深い。次回からは、例えば民団など団体からの推薦、地域で生活する人の声も参考にしてほしい」と要望した。
今後は、世界主要都市における韓国レストランガイド書を随時発行していく。
(2011.6.8 民団新聞)