【山口】九州地協を対象とする婦人会巡回研修が山口で開催されたのはこれが初めて。全国研修は1年に1度しかないブロック単位での出会いの場でもある。会員間の絆を強め、組織の結束を確認しあってきた。参加者は「久しぶりにみなさんと会える。1年に1回でも楽しみ」と口をそろえた。
2年前から九州地協に合流した山口本部(申君子会長)は、地元開催とあって参加県本部では最高の51人を集めた。申会長は、「これでも少ないほう。70、80人は集めたかった」と残念がる。
目立ったのは長崎本部(任政子会長)の22人。余玉善中央会長も「例年5,6人が普通なのによく頑張った」と高く評価していた。任会長によれば、各支部が費用の一部を補助し、参加しやすい環境をつくったのが大きいという。婦人会県本部もバス代を肩代わりし、昼食用の弁当を配って応えた。
会場には40代半ば、中には明らかに子育て真っ最中と思われる30代会員の姿も見られた。福岡本部の姜又順会長は、去年から各支部に3、4世を意識的に組織化するよう呼びかけているのだという。たとえ一部ではあっても、世代交代は着実に進展していることを伺わせた。
開会式には民団山口本部から韓賢澤団長、民団福岡本部からも呉政夫団長、李圭哲議長、河年夫監察委員長が激励に駆けつけた。席上、余玉善中央会長は研修会を開催できたことを喜びながら、「九州から心機一転、再出発するつもりで山口に来た。皆さんからいただいたパワーを胸にこれから全国各地を回っていきたい」と宣言。各地方本部の隠れた功労者10人を表彰した。
今年度の講師陣は国立大学初の外国人副学長に就任した朴恵淑三重大教授をはじめ、北韓の民主化を求め、総連の北送責任を追及している元在日同胞脱北者の南新一さんなど10人。3人が交代でローテーションを組み、全国を回る。来年度の九州地協巡回研修の開催地は長崎県に決まった。
(2011.6.8 民団新聞)