朴善貴前会長が3カ年計画で進めてきた「組織活性化と青年連帯の強化」というバトンを受け継ぎ、総仕上げに挑む。目標は休眠中の10地方本部の再建だ。今期が最終年度となる。徐さんは「プレッシャーはある。でも、課題をしっかり継承して、やり遂げるのは私しかいない」と静かな闘志を燃やしている。
朴前会長が計画を打ち出したのは10年。当時、青年会神奈川の会長として中央執行委員会に出席していた徐さんは、「既存組織の建て直しが先」との考えで、内心は反対だったという。その後、中央本部の常勤となり、地方をキャラバンしていくうちに考えが変わった。
「地方を集中戸別訪問してみて、青年会の組織されていない地域でも、同胞のよりどころを求めていることを肌で実感した。そういう青年がいるかぎりは拠点が必要」
9月中旬に予定している「在日韓国人青年母国研修会」(仮称)をテコに、再建促進チームが地元の青年有志による戸別訪問や電話動員を後押しする。徐さんは「最低でも再建準備委員会をやって形にしたい」と話す。
山口県生まれの31歳。慶応大学大学院で政治学(国際政治)を学び、大学院在学中に延世大学に1年間留学した。アカデミックな雰囲気と誠実さを武器に、同胞青年8万人をリードしていく。
(2012.3.28 民団新聞)