掲載日 : [2019-01-30] 照会数 : 13234
"東京五輪の星"激励へ…在日体育会創立65周年 3月に祝賀式典
[ 写真は左から、女子W杯韓国代表の康裕美選手、柔道73キロ級世界ランク1位の安昌林選手、柔道女子高校生の金知秀選手(右)、許海実選手(左) ]
数々の名選手生んだ在日大韓体育会
在日本大韓体育会(崔相英会長)は3月31日に都内のホテルで創立65周年記念式典・祝賀会を開催する。1953年5月に創立以来、在日同胞の優秀選手を多数発掘し、韓国代表などを輩出してきた。当日はスポーツを愛し続けてきた同会元老や関係者をはじめ、韓国代表として五輪に出場したメダリストを含めた韓日の体育関係者らが一堂に集う。
記念祝賀会は来年に控えた東京五輪に出場が有望視されている、柔道73㌔級・世界ランキング1位の安昌林をはじめ、金琳煥(66㌔級)、金知秀(女子57㌔級)、許海実(女子52㌔級)と今年6月にフランスで開催されるサッカーの女子ワールドカップに韓国代表入りしている康裕美選手らの激励会も兼ねる。テコンド男子80㌔級の日本代表選手、金秀範も招く。
記念式典には大韓体育会の役員や日本体育協会など、韓日体育界の重鎮ら多数の来賓が駆けつける予定。
かつて韓国代表として五輪出場した在日同胞柔道選手、金義泰(64東京大会・銅)、呉勝立(72ミュンヘン大会・銀)、朴英哲(76モントリオール大会・銅)の3氏をはじめ、女子バレーボールの名アタッカーで、日本代表としてミュンヘン銀、モントリオール金メダリストの白井貴子さん(民族名=尹正順)や日本プロ野球で「安打製造器」の異名で前人未踏の3000本安打打者だった張勲氏も招く。
韓国からは、2002W杯で韓国ベスト4進出に貢献し、ロンドン五輪で韓国初のメダル獲得を果たした洪明甫氏、北京五輪、水泳の金メダリスト朴泰桓氏、バドミントン日本代表のヘッドコーチを務め、2016リオ五輪の女子ダブルスで金メダルをもたらした朴柱奉氏らも招待。互いに切磋琢磨しながら韓日の友情を深めている日本選手らも招く予定だ。
崔会長は「今年の韓国国体は100回を迎えるメモリアル大会となるが、6月開幕の女子サッカーワールドカップ、来年の東京五輪で在日3世、4世のアスリートが韓国代表として大活躍することをすべての在日同胞が願っている。有望選手たちの士気高揚と物心両面で応援する出発式にしたい」としながら、「平昌五輪で見せてくれた李相花選手と小平奈緒選手のように東京五輪でも両国のアスリートたちが互いに励まし合う韓日友情の五輪になってほしい」と期待を込めた。
(2019.01.30 民団新聞)