掲載日 : [2019-08-28] 照会数 : 11974
在日3世の金琳煥が「銀」…柔道世界選手権 東京五輪へ前進
[ 世界選手権で初の銀メダルを獲得した金琳煥(左端) ] [ 準決勝では得意の内掛けで一本勝ちした ] [ 決勝戦は日本の丸山城志郎と対戦 ]
26日、日本武道館で行われた柔道世界選手権2日目の男子66㎏級決勝で在日3世の金琳煥(27・韓国馬事会)が銀メダルを獲得した。今年2月のグランドスラム・デュッセルドルフ大会に続く銀メダルで、5月に中国フフホトで開かれたグランプリでは優勝しており、来年の東京五輪出場に向け大きなステップとなった。
準決勝までの6試合は得意の内掛けと大内刈りで2試合を技あり、4試合は一本勝ちと圧倒的な強さを見せた。決勝は日本の丸山城志郎と対戦。果敢に攻めに行ったが、内股巻き込みで一本をとられた。丸山とは2月のグランドスラム・デュッセルドルフ大会の決勝でも対戦したが、やはり内股をとられ、惜しくも銀メダルだった。
金琳煥は高校時代から日本のインターハイなどで頭角を現し、柔道の名門、東海大学に進学。各種全国大会で優勝しており、高校時代から韓国国体にも出場し数度の金メダルを獲得している。
大学卒業後、韓国で実業団入りしたあと力をつけ、今年に入ってから多くの国際大会に出場。最新の世界ランキングでは昨年の88位から29位と大幅に順位を上げた。
(写真:IJF=国際柔道連盟)