掲載日 : [2021-03-03] 照会数 : 5347
2032五輪の共同招致白紙に…北韓リスクが足かせ
国際オリンピック委員会(IOC)が2月25日(日本時間)の理事会で2032年夏季五輪・パラリンピックの最優先候補地として豪州・ブリスベンを選定し、韓国・ソウルと北韓・平壌による同大会の共同招致は事実上白紙となった。五輪開催地を検討する将来開催地委員会がブリスベンを推薦し、理事会で承認された。
南北をはじめ、カタール、ハンガリー、ドイツ、中国、インドネシア、インド、トルコ、ロシアなどの都市が32年大会の招致に関心を示していたが、いずれも本格的な招致活動の前段階となるIOCとの「継続的な対話」で脱落した。
大韓体育会(韓国オリンピック委員会)をはじめとするスポーツ界は、IOCが32年大会の最優先候補地をこれほど早く決定するとは思いもよらなかったとしながらも、結局のところ「北韓リスク」が足かせとなって南北共同招致の推進にブレーキがかかったとみている。大韓体育会の関係者は「私たちは五輪の南北共催によって韓半島はもちろん世界の平和に寄与するという遠大な目標を提示したが、IOC委員たちは北の問題をリスク要素と判断したようだ」と話した。
(2021.03.03 民団新聞)