掲載日 : [2010-07-28] 照会数 : 6435
韓信協総会 共存共栄へスクラム
[ 新任の抱負を述べる権東鉉会長 ]
資本増強、合併を推進
新会長の権東鉉氏が決意
在日韓国人信用組合協会(韓信協、洪采植会長)は22日、都内のホテルで第59回通常総会を開き、新会長に信用組合愛知商銀の権東鉉理事長を選出した。権新会長は「資本増強や合併の推進など、会員組合が共存共栄できる方案を検討したい」と抱負を述べた。
7会員組合中、中央商銀を除き6組合が出席した。来賓として、黄淳澤公使、民団中央本部の呉公太副団長、在日韓国商工会議所の崔鐘太会長らが出席した。
洪会長は「会員組合全体の3月末決算状況は、預金が前期比5・03%増の5914億円、貸出金が同2・76%増の4289億円と、業績の改善傾向がみられた。今後、会員組合の経営基盤を強化するため支援基金を増額するほか、合併推進委員会を復活させて合併を推進したい」とあいさつした。
民団中央本部の鄭進団長の祝辞を呉副団長が代読し、「昨年、本団が提唱した民族金融機関の預金増強運動では、352億円を獲得することができた。開業した現地法人のSBJ銀行と韓信協会員組合がともに預金高を増やしたのは喜ばしい。今後も相互協力体制の構築と共存共栄をめざし、同胞経済活性化のために尽力してほしい」と激励した。
総会では、業界の緊迫した状況において、民族金融機関の経営安定基盤を構築するには本国政府から100億円の優先出資が必要との認識で一致、緊急に支援を要請する方針だ。
また、支援基金返済の規定について、全信組連など外部機関・団体から優先出資を受けた場合、「返済期間を同外部機関・団体等の支援条件に合わせなければならない時には、協会役員会の承認を得て変更することができる」旨に定款を変更した。
洪会長の辞任の意思表示を受け、後任に満場一致で選出された権新会長は、「7会員組合が健全な経営基盤を築けるよう、本国に緊急支援を要請したい。合併を推進するには、内部管理体制など相互の信頼感が大切。しっかり検討しながら進め、韓信協発展のために尽くしたい」と就任のあいさつを述べた。
(2010.7.28 民団新聞)