掲載日 : [2010-08-15] 照会数 : 4425
在日韓国人の処遇「新たな視点を」 鄭進民団中央本部団長が談話
民団中央本部の鄭進団長は10日、菅首相談話に関する談話を発表した。全文は次のとおり。
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本日、日本政府は韓国強制併合100年に際して、植民地支配の謝罪と韓国政府が要求してきた韓半島由来の文化財返還を柱とする内閣総理大臣談話を発表しました。
本団は、「村山談話」を踏襲し「改めて痛切な反省と心からのお詫び」を表明し、新たな韓日関係を希求する日本政府の姿勢を評価したいと思います。
また、現在、宮内庁が所蔵している朝鮮王朝時代の貴重な図書である「朝鮮王室儀軌」などについて、「渡す」という表現はともかく返還することにした点は評価するものです。
しかしながら、このたびの「談話」においても、強制併合の結果として日本に居住するに至った在日韓国人の歴史と処遇について一言も述べられていないことに、遺憾の意を表明せざるを得ません。
未来志向の新しい100年を築く上でも、在日韓国人の処遇について新たな視点を願うばかりであります。
このたびの「談話」を契機に、改めて韓国と日本が真のパートナーシップをもって東アジアと世界の平和と安定に寄与することを心から願ってやみません。
(2010.8.15 民団新聞)