掲載日 : [2010-08-15] 照会数 : 6886
韓半島ゆかりの史跡に案内板を 民団堺、市に要望書
【大阪】民団堺支部(呉時宗支団長)は7月13日、多民族・多文化共生と民族教育の推進に関する10年度要望書を堺市に提出した。市側からは竹山修身市長、芝村巧教育長らが応対した。
要望書の中で呉支団長は、「市内各地の遺跡を回ってみても、案内板に百済、新羅、高句麗とのつながりを示す文字が見あたらない」と指摘。国際理解・異文化理解の立場から韓日両国語による説明看板の設置や案内パンフレットの見直しを求めた。具体的には、百済系渡来人の行基上人や朝鮮通信使の宿泊地であった寺跡を例に挙げた。
これに対して、竹山市長は、「堺市には仁徳天皇陵があり、韓半島とのつながりが深い。韓国など海外からの観光客の誘致に対して市がなにをなすべきなのかを、民団と話しあっていきたい」と述べた。
呉支団長は、このほか、民族教育推進の分野でも要望を行った。
(2010.8.15 民団新聞)