九州幸銀信用組合(本店・福岡)は20日、福岡市内で約150人の関係者を集めて「10周年記念式典」を祝った。
2002年、熊本商銀と福岡商銀が統合して九州幸銀がスタート。2カ月後に大分商銀、3年後に佐賀商銀ともそれぞれ合併し、営業エリアは4県にまたがる。
あいさつに立った金龍海会長は「10年前の資金量235億円が、今年3月末で840億円と順調に伸張してきた。皆さまのおかげだ。スタート時の気持ちを忘れず、1000億円達成を早期に実現しよう」と述べた。
呉龍夫理事長も「九州幸銀は地域や同胞社会に必要な組合。その原点を忘れずに20周年に向けてがんばろう」と呼びかけた。来賓である呉政夫民団福岡県本部団長は「世界銀行総裁に在米韓国人のキム氏が選出されるなど、韓国は世界で活躍する人材を輩出している。九州幸銀のさらなる発展に期待したい」と激励した。
業績表彰では、年間最優秀店舗賞として熊本支店を選んだほか、勤続30年の4人を表彰した。
なお式典に先立ち、日本大学の長谷川勉准教授が「共感する組合員・職員によるネットワーク形成と共同資本」をテーマに記念講演を行い、「職員間や顧客(組合員)とのネットワーク構築・協力関係強化が、生産性の向上やリスク及びコスト抑制に影響を与える」と指摘した。
(2012.5.30 民団新聞)