【鳥取】民団鳥取本部(金泰鍾団長)は2日、同会館で在日韓国人住民に焦点をあてたミニ在日講座「国籍って何だ?」を開催。約30人が参席した。
日本で永住しながら地方参政権はもとより、鳥取市庁舎の移転新築・耐震改築問題を問う住民投票からも排除されつつある現状への危機感が開催のきっかけとなった。
第1部では在日韓国人元戦傷軍属の告発を描いた「忘れられた皇軍」(63年、大島渚監督)を上映。第2部がパネルデイスカッション。コディネーターは同本部の薛幸夫顧問が務め、会場との対話を重視しながら1時間30分以上の討議をリードした。
パネラーで弁護士の李宇海さんは、「国籍は韓国人だということを誇示するためのものではなく、自己表現の手段でしかない。私たちの人権が日本国籍を持っている人に比べて一つでも欠けていいということではない」と訴えた。
このほか、鄭香均さん(都庁国籍任用差別裁判原告)、殷勇基さん(弁護士)、岡崎勝彦さん(愛知学院大学大学院教授)がパネラーを務めた。
(2013.2.13 民団新聞)