掲載日 : [2010-10-27] 照会数 : 8731
<10月マダン>主役はボクら オリニ楽しむ
[ 民団滋賀本部主催の「大運動会」から
] [ 公園で投壺に興じる市民(岡山)
]
「10月マダン」が各地で続いている。地方によっては民団が主要方針に掲げた「次世代育成事業」を意識した企画も目立つ。幼少時からの同胞社会とのふれあいは、将来、学生会や青年会への参加のきっかけとなることだろう。
民団栃木本部(金一雄団長)は9日、「日光けっこうフェステイバル」(日光市、日光観光協会、日光商工会議所主催)に参加し、韓国色でまつりを盛り上げた。
民団は日光市での朝鮮通信使再現行列に協力したことがきっかけでフェスティバルの協賛に加わるようになった。今年で9回目。ステージでサムルノリを披露、韓国料理・食材の出店も人気を集めていた。
日光市は昨年11月、慶州市と観光友好都市関係を結んだ。27日には120人規模の訪韓団を派遣することが決まっている。
民団埼玉本部(景民杓団長)は24日、日高市の高麗神社で「韓日友情埼玉民団祭」を開いた。参加者は各支部対抗ユンノリ合戦やノレチャランを楽しんだ。子どもたちも元気にサムルノリを演奏していた。
会場内では婦人会が中心となって韓食の屋台を出店し、人だかりができた。特に農楽は会場全体を巻き込んで大きな盛り上がりを見せた。高麗神社は全国で初めてマダンが開催された場所として知られる。
民団長野本部(呉公運団長)は恒例の「KOREA市民祭」を2部構成で実施。第1部は朴貞子舞踊団による公演で、700人収容の会場はいっぱいになった。
公演では11種類の舞が披露された。農楽では観客をステージに招き入れて、楽器の演奏体験の場も設けた。エントランスでは小野睦さんのポジャギ作品を一堂に集めた展示会が来場者の注目を集めていた。
第2部は11月7日、韓国語スピーチ、キムジャン、ユンノリの大会を民団本部会館で開く。
4分の1が子供
民団宮城本部(李根団長)は16日、閖上港で野遊会も兼ねた地引き網漁・船乗り体験を実施した。子ども40人を含む160人が楽しんだ。宮城日韓協との共催。
地引き網は初の試みとあって大人から子どもまで大漁の期待を込めて一斉に網を引いた。子どもたちも海辺で大はしゃぎだった。この日の漁の成果は炭火焼きやフライ、汁などにして味わった。
また、余興ではタルチュム演劇やチャンゴの演奏で盛り上がった。最後に新米が参加者に抽選で配られた。
民団兵庫本部(車得龍団長)は24日、「韓国学園連合文化祭」を神戸市内の会館で開催。参加者が韓国語スピーチと民俗芸能部門で競った。兵庫県韓国学園連合会、神戸韓国教育院との共催。500人が楽しんだ。
午前中は各学園で韓国語を学ぶ生徒たち17人が弁士として登壇、スピーチで日ごろの学習成果を発表した。午後からは各学園がサムルノリや劇、合唱などで競演、婦人会兵庫本部(金彩玉会長)のコーラス部も友情出演した。青年会の有志は、「バトントワリングを少しでも知って」と演技した。
民団滋賀本部(具滋源団長)は17日、草津市立山田小学校運動場で「大運動会」を実施した。運動会は28年間続く同本部の主要行事。名称が「マダン」となってからは団員の親睦がさらに深まっている。
子どもからお年寄りまで400人が参加し、綱引きや徒競走、リレーなどで汗を流した。この結果、支部対抗競技は湖西支部が優勝した。婦人会は会場でバザーを開催、お楽しみ抽選会も行われた。
9日間連続開催
民団岡山本部(金英雄団長)は24日までの9日間を「コリアウイーク」と定め、伝統遊戯体験、韓国語スピーチ大会、映画会など盛りだくさんのイベントを市内各地で実施した。主管は岡山韓国教育院とアジア国際センター。
岡山市内の公園では23日、多数の市民がノルティギ(板跳び)やチェギチャギ(羽蹴り)、トゥホノリ(投壺あそび)など9種類の遊びを楽しんだ。
また、大邱市からやってきた韓国伝統芸能少年団「ゴリペ」は、「嶺南プンムル」披露し、「コリアウイーク」行事に花を添えた。
民団島根本部(李燮潤団長)は16日、松江市のくにびきメッセで韓国伝統衣装フアッションショーを開催。公募で集まった21人が韓服の原型となった三国時代の衣装や朝鮮時代のきらびやかな衣装、現代の改良された韓服などを披露した。
同本部は多文化共生交流事業として、伝統打楽器やサムルノリなど6つの講座を実施してきた。各受講生は今回のマダンに向けて積み重ねてきた練習の成果を発表した。また、ポジャギ教室の生徒さんの作品も会場内で展示した。
会場内には多国籍屋台も出てにぎわった。
(2010.10.27 民団新聞)