掲載日 : [2010-10-27] 照会数 : 7296
<青年会>韓日の懸け橋に 11月にフェスタ
[ フェスタの骨格を確認する3団体の代表たち
]
留学生連、日本人学生と実行委
シンポ主体に若者交流
韓日青年世代の善隣友好関係を構築しようという「韓・日・在日懸け橋フェスタ」(同事業実行委員会主催)の骨格が、23日までにほぼ固まった。メーンは韓国と日本、在日の新世代が共に語りあい、新たな共生の未来を展望するシンポジウム。このほか、書道とサムルノリのコラボレーションや布帳馬車風の韓国屋台コーナーなど、若者らしい企画がいっぱい。11月21日、神奈川県立地球市民プラザ(横浜市、略称あーすぷらざ)で。
実行委員会を構成したのは青年会中央本部(朴善貴会長)、在日韓国留学生連合会(申扶憲会長)、日本人の学生でつくる「日韓チーム次世代」(武田留生代表)の3団体(グループ)。中心を担う青年会は「フェスタ」をステップに、韓日青年世代の「つながり」を「絆」へとはぐくみ、深めていきたいと、「懸け橋」としての役割を強調する。
第1部では韓国強制併合当時まで遡って、在日がどうして生まれ、歩んできたのかという「過去」を取り上げる。ここでは様々なジャンルで活躍する韓日の有識者が主題発表と基調講演を担う。「現在」では日本政府のこれまでの外国人政策を検証し、歴史認識問題なども取り上げる。
第2部は「韓・日・在日でつくる未来」。青年たちが韓日関係でお互いに課題を共有し、克服していこうとの立場から意見を交換する。進行役を担う朴会長は「自由で闊達なしゃべり場にしていきたい」と話す。
フェスタ(まつり)と銘打つだけに、遊びの要素もいっぱい。韓日伝統芸能フュージョンでは、神奈川県の高校生たちによる書道パフォーマンスとサムルノリのコラボレーションが注目を集めそうだ。子どもたちにはペンイ(コマ回し)やチェギチャギ(羽蹴り)、仮面づくり、童謡の読み聞かせなどのコーナーを設ける。
午後4時から始まるフィナーレは、演奏者すべてが楽器と踊りで参加するコラボレーションとなる。近隣の小学校生徒と韓国学校生徒、よさこいアリラン、サムルノリチームも参加する。
展示物では在日の歴史パネル、姉妹関係にある富川市と川崎市の子どもたちの絵画など盛りだくさんの企画をそろえた。コリア屋台村ではトッポッキ、韓国式おでん、豚キムチ丼、明太チヂミ、焼肉、各種飲料などを販売する予定。
開幕式は21日(日曜日)午前10時から。入場無料。実行委では総勢3000人の参加者を見込む。本祭に先だって20日には前夜祭「プレイベント大交流会」を予定している。
現在、企画運営に携わるボランティアを募集中。問い合わせは青年会中央本部(℡03・3453・0881)実行委員会事務局。
(2010.10.27 民団新聞)