掲載日 : [2010-11-10] 照会数 : 5475
民主統一へ準備緊要 李平統首席副議長講演
[ 民団大阪本部会館で講演する李基澤首席副議長
]
在日の役割強調
【大阪】民主平和統一諮問会議(平統)の李基澤首席副議長の日本地域巡訪による「相生・共栄の対北政策講演会」が、6日の福岡・八仙閣(西部協議会主催)についで8日には民団大阪府本部会館(近畿協議会主催)で開かれた。
李首席副議長は「統一準備と在日同胞の役割」と題した講演で、韓国の近代化・経済復興における在日同胞の役割を高く評価し、70年代のセマウル運動、88ソウル五輪誠金募金運動、90年代のIMF外貨送金運動、02年の韓日共同ワールドカップ誠金募金運動などに改めて感謝を表明した。
李首席副議長は「韓国は経済大国として主要20カ国・地域(G20)首脳会議を主催する国にまで成長したが、北韓は封建王朝に戻ろうとしている」と指摘、「北韓同胞が餓死していることに憤りを禁じえない。3代権力世襲劇は、南北のみならず7500万民族の恥である。朝総連関係者と会った時には、3代世襲問題について反省するように話してほしい」と要望した。
南北統一について李首席副議長は「封建王朝国家に戻る統一ではない。自由民主主義と市場経済を基本に人権と福祉、環境、文化等が強調される統一韓国を新しく築きあげなければならない」と強調。
李明博大統領が8・15光復節慶祝辞で提示した「平和共同体」、「経済共同体」、「民族共同体」の3段階統一論について「大統領の非核・開放・3000対北政策を段階別に具体化したこの政策は、南北の相生・共栄が大前提。その第一条件が、北韓の敵対路線放棄と韓半島平和宣言だ」と説明した。
同時に「統一は必ず来る。それも突然だ。統一への備えは早ければ早いほどよい」と強調し、統一に対する意思を堅め、準備を呼びかけた。
(2011.11.10 民団新聞)