掲載日 : [2010-12-01] 照会数 : 6680
李大統領「屈辱的平和」選ばぬ 特別談話で厳重警告
[ 特別談話を発表する李明博大統領 ]
【ソウル】李明博大統領は11月29日、北韓軍による延坪島砲撃を受け、国民向け談話を発表した。李大統領は「民間人に対する軍事攻撃は、戦時でも厳格に禁じられる非人道的な犯罪だ」と非難。「砲弾が落ちたわずか10数㍍離れた場所では、生徒たちが授業を受けていた。幼い命さえ眼中にない北韓政権の残酷さに憤りを禁じ得ない」と強く糾弾した。(2面に談話全文)
李大統領は「北韓が自ら軍事的冒険主義と核を放棄することを期待することは難しいとわかった。これ以上の忍耐と寛容はさらに大きな挑発を招くだけだということを韓国国民ははっきり理解した」と強調した。
また「脅迫に勝てない『屈辱的平和』が結局さらに大きな災いをもたらすということは、歴史の教訓だ」と指摘。「今後、北韓の挑発には必ずや相応の代価を払わせる。退かずに対抗する勇気だけが平和をもたらす」と強調、追加挑発に断固として対処することを明らかにした。
李大統領は「いかなる脅しや挑発にも退かず対抗する勇気だけが、真の平和をもたらす」と力説。そのうえで「国民の勇気と底力を信じている。天安艦爆沈事件では国論が分裂したが、今回は国民が団結しており、北韓のいかなる分裂策動も通用しない」と指摘した。
(2010.12.1 民団新聞)