掲載日 : [2010-12-22] 照会数 : 9522
<MINDAN文化賞表彰式>在日の思い大事に
[ 喜びの受賞者たち(鄭進民団中央団長とともに)
]
4部門受賞者を激励
「語り継ごう『在日』を」をテーマに論文・論壇、詩歌、写真、孝道の4部門からなる「第4回MINDAN文化賞」の表彰式が11日、東京・港区の韓国中央会館で行われた。受賞者や関係者約120人が出席した。応募作品数は482人から580点。
民団中央本部の鄭進団長は「応募作品には本名問題など在日であるがゆえのテーマが多々見られた。今後も、在日の抱える悩みや喜びを表現する場として活用してほしい」と期待を寄せた。
写真部門の審査委員、呉徳洙氏(映画監督)は「半世紀前の写真はその時代を撮しており、とても貴重だ。祖国での墓参に多数の親族が集まった写真を見て、改めてすごい民族だと痛感した」と感想を述べた。詩歌部門の審査委員である金一男氏は「年々、質的に向上しており、内省的で個性的な作品に感動した」と評した。
母への感謝の気持ちを綴り、孝道部門の駐日大使特別賞を受賞した3世の恵理香さん(27、愛知県)は、「韓国に留学したことでオモニの苦労を理解した。こういう形で母へのメッセージを残すことができ、良い思い出になった」と感謝の意を表した。
「春の花見会」で写真部門優秀賞の高仁鳳さん(69、大阪)は、「語り継ぐ意味で民団支部の歴史を撮した11点を応募した。45年前に支部で韓国語を学んだ小学生が今年、支団長になったので」と応募の動機を語った。
(2010.12.22 民団新聞)