【大阪】NPO在日コリアン高齢者支援センター「サンボラム」(高敬一理事長)の運営するデイサービスセンター「平野サンボラム」(大阪市平野区)に通う金畢貞さんが6日(旧暦2月2日)、満99歳の誕生日を迎えた。サンボラムの職員と利用者60人全員でこの日、金さんの数え100歳(百寿)の祝賀会を平野サンボラムで開いた。サンボラムから高理事長をはじめ、ケアマネジャーや生野サンボラムのスタッフもお祝いに駆けつけた。
同センターの利用者のなかで100歳を迎えたのは金さんが初めて。曾孫の金郁斗君(2歳11カ月)がお祝いの花束を手渡しながらほおにチューすると、金さんの顔がほころんだ。見守っていた人たちからは「私も100歳まで生きたいな」という声が聞こえた。
金さんが平野サンボラムに通い出したのは病院を退院した06年から。当初は車いすで通っていたが、サンボラムで楽しく過ごすようになったためか、2カ月足らずで車いすが要らなくなった。朴鳳烈さん(長女)によれば、旅行が趣味で、子育てを終えてからは、韓国に行くと3カ月ほど滞在し、帰ってこないという。歯は全部自前。
金さんは高理事長と施設管理者の尹賢淑さんからクンジョル(大礼)を受け、ご満悦の様子。チャンゴのリズムに合わせ韓国民謡が流れると、元気に踊りの輪の中に入っていった。
(2011.3.8 民団新聞)