KFC実行委
【兵庫】特定非営利活動法人「神戸定住外国人支援センター」(略称KFC・金宣吉理事長、神戸市長田区)は、定住外国人子ども奨学金実行委員会(野崎志帆委員長、甲南女子大学教員)を設け、外国にルーツを持って兵庫県内に定住する経済的に困難な子どもたちの高校進学を支援している。
定住外国人のなかでも韓国・朝鮮籍の子弟は朝鮮奨学会などから支給を受けられるため、これまで受給資格を得たのはベトナムやペルー、中国などにルーツを持つ子どもたちが多い。小学生は毎年3人程度とし、在学期間中、毎月1万5000円を支給している。高校卒業を前提にした給付制のため、返済義務はない。実行委員会では「決して十分な金額ではないが、学習意欲を燃やす動機付けになってくれれば」と話している。
支給は08年度から始まった。面接審査では成績や生活態度、経済面だけでなく、将来、同様の背景を持つ子どもたちの先輩として目標となれるような資質の持ち主かどうかも重視している。奨学生については定期的に交流会を開き、横のつながり、仲間づくりの後押しもしている。
◆寄付金を募集
奨学資金は1口1000円の寄付金が頼り。また、奨学金募金箱をつくって趣旨に賛同してくれる兵庫県内の各団体や店舗に置き、地域まつりではエスニック食品やTシャツを販売している。実行委では奨学資金の募集・寄付を募っている。送金は郵便振替口座00990―4―18945、神戸定住外国人支援センター。通信欄に「定住外国人子ども奨学金」と明記のこと。
同実行委員会(TEL 078・612・2402/FAX078・612・3052)。
(2011.3.16 民団新聞)