「心の壁なくしたい」
被災地ではろうそく、乾電池、ラジオなどが品切れ状態だという。停電など、いざというときにラジオは数少ない情報手段となる。株式会社エフエムわいわいは仙台国際交流センターと連携を取りながら避難所の場所など東北地方に住む外国籍住民に必要不可欠な震災情報を韓国語、英語、中国語、ポルトガル語などに翻訳して届けている。
FMわいわいは95年の阪神・淡路大震災の時、長田で被災した在日同胞を勇気づけようと、JR新長田駅近くの韓国学園の1室を借りて韓国語と日本語で震災情報と韓国音楽を放送したのが始まりだ。やがてベトナム語、タガログ語、スペイン語の放送も始まり5つの言語に広がった。
同社代表の日比野純一さんは、「多言語支援を立ち上げたのは、外国人に対する精神的な差別をなくすためです。外国人に対してはまだまだ心の壁がある。これは日本社会の責任であり、同じ地域に住むわれわれ自身の責任です」と話している。
多言語情報へのアクセスはFMわいわいのホームページから。問い合わせは株式会社エフエムわいわい(電話078・737・3196)。
(2011.3.16 民団新聞)